古典文学読書会のブログ

会員制の古典文学の読書会を開催しています。 第4金曜日の夜オンライン開催。 問い合わせは、classical.literaturesアットジーメルまで

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『幸福について』ショーペンハウエル

私は本書を自己啓発本と考えた。 この自己啓発書は特殊な自己啓発書である。 多くの自己啓発書は資本主義社会を前提している。 そこである一定の世界観が前提されており、 年収が上がるのがゴール 昇進するのがゴール 好きなことをしてお金持ちになるのがゴ…

転がる香港に苔は生えない by 星野博美

私は古典文学の読書会を運営しているくらいなのでノンフィクションとフィクションを比べたら、フィクションの方がすごいと暗に思っていた。 そんな思い込みを見事に破壊してくれた素晴らしいノンフィクション。第32回大宅荘一ノンフィクション賞受賞作。 著…

The Moon and Sixpence(邦題:月と6ペンス) by W. Somerset Maugham を読む

洋書マラソン 2冊目 2021年年末に読了 215p 洋書小説に慣れていなくても短いので読了しやすいと思う。 邦題は『月と6ペンス』 画家ゴーギャンの人生がモデル。 主人公ストリックランドの性格はやはり英語の方が掴みやすい。 日本語だと少しクセのある性格…

The Pillars of the Earth: A Novel (邦題:大聖堂) by Ken Follett を読む

洋書マラソン その1 2022/5/23-10/3 の約3ヶ月で読んだ。1070ページ。 舞台は12世紀のイギリス。当時の教会を中心とした暮らしを想像する上でも良い作品。 ロマネス様式からゴシック建築への移行が描かれている。 主人公を美しい大聖堂を建築することを夢見…