日本の古典
2024年10月の第65回古典文学読書会では、『歎異抄』川村湊訳について話し合ったので、議事録を公開する。 以下、課題図書を事前に読了してきた参加者によるディスカッションである。 ・今回の翻訳、開催弁の歎異抄について 広島弁の聖書を思い出した。 ・一…
2024年9月の読書会では、 『平家物語』古川日出男訳の後半部分を読んだので 読書会議事録を公開する。 ・『平家物語』古川訳は、後半に進むにつれて読みやすくなる。 語り口調にスピード感が増し、没落を描いた部分では特にそのスピード感が際立つ。 夢枕獏…
2024年8月の読書会では、 『平家物語』古川日出男訳の前半部分を読んだので 読書会議事録を公開する。 ・途切れ途切れの話の集合体 一つの話は短い。短いお話の集合体。全体のテーマは掴みにくかった。 ・平家物語における無常をどのように捉えれば良いのか…
『日本書紀』 福永武彦(訳)の読書会議事録を公開する。 個人的なハディース(ムハンマドに関する伝承録)を読んだ時のように歴史が立ち上がる時を垣間見た感があった。 以下、読書会での議論の一部を要約する。 ・読み物としては古事記の方が面白い。 物語とし…
2024年5月に 『古事記』蓮田善明(訳)の読書会を行ったので、議事録を公開する。 ・古事記の内容を全面的に史実と考えた本居宣長が作ったのが国学。 これが戦前に教育勅語として教育に導入された。 そして明治期の日本は特別な神の国であるという主張につなが…
源氏物語ウェイリー版第4巻の読書会を行ったので、その議事録をまとめた。 ・浮舟こそ初めて自立した女性して描かれた人物なのではないか? 薫と匂宮の両者と関係を持ち出口の見えない葛藤を経験をする中で、死に取り憑かれていく浮舟。 一命を取り留めた後…
源氏物語ウェイリー版第3巻の読書会を行ったので、その議事録をまとめた。 ・面白そうな箇所をピックアップして、ウェイリーの英訳と姉妹訳とを見比べてみた。 As the weeks "vent by, the child grew more and more attractive, and before long even the' …
今回は『源氏物語ウェイリー版』の第2巻について、読書会を行ったので、その議事録をまとめた。 今回もペンギン社が作っている読書会用の質問から始まった。 https://www.penguinrandomhouse.com/books/297312/the-tale-of-genji-by-murasaki-shikibu/978014…
今年は日本の古典を読む年した。 1月は、源氏物語のウィリー版の第1巻について読書会を開催した。 以下、議事録である。 大河ドラマ『光る君へ』を観ている参加者もいた。 以下、例会での議論の一部を要約した。 議論の導線として世界的な出版社であるPengui…